経済政策 米国再生・再投資法:金融危機への対応
2008年後半、世界はリーマン・ブラザーズの経営破綻をきっかけに、かつて経験したことのない世界的な金融危機に見舞われました。この金融危機は、世界経済に激震を与え、多くの国で深刻な不況を引き起こしました。アメリカも例外ではなく、その影響は家計、企業、金融機関といった経済のあらゆる分野に及びました。多くの人々が職を失い、失業率は急上昇しました。住宅ローンの返済が滞り、住む家を失ってしまう人も後を絶ちませんでした。このような未曾有の危機に対して、アメリカ政府は迅速かつ思い切った対策を打つ必要に迫られました。そこで生まれたのが、「アメリカ再生・再投資法」、通称ARRAです。この法律は、7,870億ドルという巨額の財政支出を柱とした、大規模な経済対策でした。具体的には、失業保険の給付期間の延長や減税、インフラ整備、再生可能エネルギーへの投資などが盛り込まれました。ARRAは、経済の立て直しと雇用の創出を目的としていました。
