信用格付け

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その他

デフォルト・スタディーで信用格付けを検証する

- デフォルト・スタディーとはデフォルト・スタディーとは、企業の信用力を評価し、格付けを行う機関が行った過去の格付けの精度を検証するための分析手法です。 具体的には、格付け機関が過去に特定の格付けを付与した企業群において、実際に債務の返済が滞り、債務不履行(デフォルト)に陥った企業の割合を調査します。 このデフォルト率を分析することで、信用格付けの質を測ることができます。 つまり、過去の格付けが将来のデフォルトをどの程度正確に予測できていたのかを評価することができるのです。 例えば、AAAという高い格付けを受けた企業群の中で、実際にデフォルトした企業の割合が低い場合、その格付け機関のAAAという格付けは信頼性が高いと言えるでしょう。逆に、BBBという比較的低い格付けを受けた企業群の中で、デフォルト率が予想以上に高い場合は、その格付け機関の格付けの精度は低いと判断できます。デフォルト・スタディーは、格付け機関の格付けの信頼性を評価する上で重要な役割を果たしており、投資家が企業の信用リスクを適切に把握するためにも役立ちます。
組織

ムーディーズ:信用格付けの巨人

ムーディーズは、今から120年以上も前の1900年にアメリカで創業された歴史ある会社です。今では世界中で広く知られる信用格付け機関として、確固たる地位を築いています。ムーディーズが誕生した20世紀初頭のアメリカは、経済が大きく成長しようとしていた時代でした。この急激な発展のさなか、企業の財務状況や将来性を客観的に評価し、投資家に対して信頼できる情報を提供することが強く求められるようになりました。このような時代の要請に応えるように、ジョン・ムーディーズという人物が設立したのがムーディーズ社です。彼は鉄道会社の債券を分析し、その安全性を示す記号を付けて投資家に販売するという画期的な事業を始めました。これが、今日の信用格付けの原型と言われています。その後、ムーディーズは企業の債券だけでなく、株式や国債、さらには金融機関や地方公共団体など、その評価対象を徐々に広げていきました。そして、世界恐慌やオイルショック、リーマンショックといった幾度もの金融危機を経験しながらも、その事業を拡大し続け、現在では世界最大の信用格付け機関の一つとして、世界の金融市場において重要な役割を担っています。
その他

クレジット・ウォッチ:格付け見直しのサイン

- クレジット・ウォッチ格付け変更の前触れ企業の財政状況や事業の将来性を評価し、債務の返済能力を格付けする機関を格付け会社と呼びます。この格付け会社が発行する評価は、投資家にとって重要な判断材料となります。クレジット・ウォッチとは、この格付け会社が、近い将来に特定の企業や債券の格付けを変更する可能性を示唆する指標のことです。格付け会社は、企業の合併や買収、大規模な設備投資、経営陣の交代、訴訟問題など、信用力に影響を与える可能性のある出来事が起きた場合に、クレジット・ウォッチを発動します。これは、投資家に対して、その企業や債券の信用リスクを改めて評価する必要があることを警告する役割を果たします。クレジット・ウォッチには、「ポジティブ」「ネガティブ」「方向性なし」の3種類があります。ポジティブは格上げ、ネガティブは格下げの可能性を示唆し、「方向性なし」は、格上げもしくは格下げどちらの可能性もあることを示します。クレジット・ウォッチは、あくまでも格付け変更の可能性を示唆するものであり、実際に格付けが変更されるとは限りません。しかし、クレジット・ウォッチは、企業の財務状況や事業環境に変化が生じている可能性を示す重要なシグナルと言えるでしょう。
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