投資戦略 投資マネー大移動:グレートローテーションとは?
2012年末を境に、世界経済の今後に対する見方が大きく転換し始めました。特に、アメリカ合衆国では、連邦政府の歳出自動削減と増税が同時に発動されることで起こると懸念されていた「財政の崖」問題が回避されたこと、そして、ヨーロッパにおいても、ギリシャなど南欧諸国の債務問題が深刻化していた状況からいくらか改善が見られ始めたことが認識され始めたことが、世界経済に対する楽観的な見方を後押ししました。これらの出来事は、投資家の心理に大きな影響を与えました。先行きの不透明感が払拭されつつあると受け止められ、投資家たちは再びリスクを取って積極的に投資を行う姿勢を見せるようになったのです。これは、株式市場の上昇や、リスク資産とされる資産への資金流入といった形で具体的に現れました。世界経済の回復に対する期待感は、企業業績の改善見通しにもつながりました。消費や投資の増加が見込まれる中で、企業は生産活動や設備投資を拡大し、雇用を増やすと予想されました。このように、世界経済は好循環に入りつつあると見られていました。
