ルール 金融パスポート制度:EU圏内における金融サービスの自由化
世界中で人や物の行き来が活発化する現代において、国境を跨いだ経済活動は以前にも増して盛んになっています。特に金融サービスの分野においては、一つの市場で事業を展開したいという企業の要望が高まっており、それを実現するために様々な仕組みが作られています。その中でも、EU圏内における金融サービスの自由化を大きく前進させた仕組みの一つが、「パスポーティング」です。この仕組みは、EU加盟国の一つで金融事業を行うための認可を取得した企業が、他のEU加盟国でも比較的容易に事業を展開することを可能にするというものです。従来のように、それぞれの国で個別に認可を取得する必要がなくなるため、企業にとっては時間とコストの大きな削減となります。また、消費者にとっても、より多くの金融機関からサービスを選べるようになるというメリットがあります。パスポーティングは、EUの金融市場統合を推進する上で重要な役割を果たしてきました。そして、今後もEU域内における金融サービスの自由化と発展に貢献していくことが期待されています。
