金利・為替 メキシコ通貨危機:新興国への波及
1994年12月、メキシコで発生した通貨危機は、メキシコ通貨危機として歴史に刻まれました。この危機は、メキシコ経済を大きく揺るがし、国際金融市場にも波紋を広げました。一体なぜこのような危機が起きたのでしょうか。メキシコは長らく、通貨ペソの価値を米ドルに固定する固定相場制を採用していました。これは、為替リスクを抑え、海外からの投資を呼び込む効果がありました。しかし、その裏では、メキシコ経済の実力以上にペソの価値が維持されている状態が続いていました。1994年に入ると、メキシコでは政治不安や経済指標の悪化が目立ち始め、通貨ペソへの下押し圧力が強まりました。メキシコ政府はペソ防衛のために懸命な努力を続けましたが、ついに限界を迎えます。そして1994年12月、メキシコ政府は突然、ペソの価値を市場の力に委ねる変動相場制への移行を発表しました。この発表は市場に大きな衝撃を与え、投資家たちは一斉にペソを売却し始めました。その結果、ペソの価値は暴落し、メキシコ通貨危機が勃発したのです。この危機は、固定相場制の限界と、経済のファンダメンタルズの重要性を世界に知らしめる教訓となりました。
