組織 ヨーロッパ統合の基礎:ヨーロッパ共同体
ヨーロッパ共同体とは、第二次世界大戦後の1950年代に誕生した、ヨーロッパにおける地域統合の試みです。戦争で疲弊した経済を立て直し、再び戦火に見舞われることのない平和な未来を築くことを目指し、ヨーロッパの国々は手を取り合って前進していく道を選びました。この試みは、石炭と鉄鋼という、当時の主要産業の資源を共同で管理することから始まりました。これが1952年に設立された欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)です。ECSCの成功は、加盟国間での経済的な結びつきを強め、さらに広範な分野での協力を後押ししました。そして、1957年、経済分野での統合を目的とした欧州経済共同体(EEC)が設立されました。これは、加盟国間でモノ、サービス、資本、人の自由な移動を認め、共通の市場を創設することを目指すものでした。同時に、原子力の平和利用を目的とした欧州原子力共同体(EAECまたはEuratom)も設立され、ヨーロッパ共同体は3つの柱から成ることとなりました。ヨーロッパ共同体の設立は、その後のヨーロッパ統合の礎となり、今日の欧州連合(EU)へと発展していく重要な一歩となりました。
