その他 ラストベルト:アメリカ経済の心臓部
「ラストベルト」という言葉は、アメリカ合衆国中西部から大西洋岸中部にかけて広がる地域を指す呼び名です。この地域には、イリノイ州、インディアナ州、ミシガン州、オハイオ州、ペンシルベニア州などが含まれます。20世紀半ば、ラストベルトはまさにアメリカの経済を支える心臓部でした。自動車産業や鉄鋼産業といった重工業が盛んに営まれ、多くの雇用を生み出していました。この地域の工場で働く人々の力強い働きが、当時のアメリカの繁栄を築き上げたと言っても過言ではありません。しかし、1970年代以降、ラストベルトは徐々に活気を失っていきます。安価な労働力を求めて製造業の海外移転が進み、さらに技術革新によって工場の自動化が進むと、かつては地域の経済を支えていた重工業は衰退の一途をたどることになりました。工場の閉鎖や雇用機会の減少は、地域社会に深刻な影響を与え、人口減少や貧困問題など、様々な社会問題を引き起こす結果となりました。現在、ラストベルトはかつての活気を取り戻すべく、新たな産業の育成や地域活性化に取り組んでいます。
