ルール 銀行の強さを読み解く: Tier2とは?
金融機関の健全性を測る上で、自己資本比率は欠かせない指標の一つです。これは、銀行などが預金ではなく、株主からの出資や、企業活動を通じて積み上げた利益などを元手として、どれだけのリスクを取れるのかを示すものです。この元手となる部分を自己資本と呼び、銀行が万が一損失を抱えた場合に、その損失を補填するための安全装置のような役割を担います。つまり、自己資本比率が高いほど、銀行の経営は安定し、預金者にとってもより信頼できる銀行と言えるでしょう。国際的に活動する銀行に対しては、BIS(国際決済銀行)が、自己資本比率に関する国際的な基準を設けています。この基準では、自己資本を「中核的自己資本(Tier1)」と「補完的自己資本(Tier2)」の二つに分類しています。Tier1は、主に普通株や内部留保など、銀行にとってより恒久的な性質を持つ自己資本で構成されます。一方、Tier2は、劣後債や特定の引当金など、Tier1に比べて恒久性が低いと見なされる自己資本で構成されます。Tier2は、銀行の破綻処理の際に損失吸収能力を発揮する一方、平時には銀行の経営の柔軟性を高める役割も期待されています。
