金融政策 QE3:アメリカ経済を救った金融政策
2012年9月13日、アメリカの中央銀行にあたる連邦準備制度理事会(FRB)は、「量的緩和第3弾」、通称QE3と呼ばれる大規模な金融緩和政策の導入を決定しました。世界金融危機の影響で、アメリカ経済は長期にわたる低迷に苦しんでいました。人々の消費や企業の投資意欲は冷え込み、経済活動は停滞していました。こうした状況を打開するため、FRBは従来の政策金利の操作に加え、新たな対策を打ち出す必要に迫られました。それがQE3です。QE3の最大の目的は、FRBが市場から米国債などの資産を大量に買い入れることで、市場にお金を大量に供給することでした。市場にお金が溢れることで、企業は低い金利でお金を借りやすくなり、設備投資を拡大したり、新たな事業を始めたりすることが容易になります。また、人々も安い金利で住宅ローンを組んだり、自動車ローンを組んだりしやすくなるため、消費活動が活発化することが期待されました。QE3は、世界経済にも大きな影響を与えました。アメリカの金融政策は、世界経済を左右するほど大きな力を持っているからです。
