金利・為替 2000年トルコ通貨危機: 背景と教訓
2000年11月、トルコ経済は未曾有の危機に見舞われました。経常収支の赤字が膨らみ続ける中、追い打ちをかけるように金融機関における不正事件が発覚したのです。このスキャンダルの影響は大きく、トルコの金融システム全体への信頼は失墜し、人々の間に不安が広がりました。銀行間でお金を貸し借りする市場、いわゆるインターバンク市場も、この混乱を免れることはできませんでした。一部の銀行に対する融資が滞り、金利は急騰しました。銀行同士でさえ、お金の貸し借りをためらう状況に陥ってしまったのです。そして、この危機的な状況に投資家たちの不安は最高潮に達しました。彼らは、トルコ経済の先行きに失望し、保有するトルコの資産を次々と売却し始めたのです。この結果、トルコからは膨大な量の資本が流出し、経済はさらに悪化するという悪循環に陥ってしまいました。
