その他 ベネフィット・ツーリズムとは何か?
- ベネフィット・ツーリズムの概要ベネフィット・ツーリズムとは、仕事を探すためではなく、より充実した社会保障制度の恩恵を受けることを主な目的として、他国に移住することを指します。 この言葉が使われ始めたのは1990年代ですが、一般に広く知られるようになったのは2004年、チェコやポーランドを含む10ヶ国がヨーロッパ連合(EU)に加盟したことがきっかけです。EUは加盟国間で人の自由な移動を認めており、これを利用して、社会保障が充実している西欧諸国へ、雇用ではなくより良い社会福祉を求めて移住する人が増加するのではないかと懸念されたのです。例えば、失業率の高い国から、手厚い失業手当を求めて、仕事を探す意思がないにも関わらず、制度の整った国に移住する人が出てくると、その国の社会保障制度に負担がかかってしまう可能性があります。ベネフィット・ツーリズムは、移民の増加による社会保障制度の財政負担や、制度の維持可能性に対する懸念、さらには移民と受け入れ側の国民との摩擦を生む可能性も孕んでおり、議論の的となっています。
