経済指標 格差社会の行く末:グレート・ギャツビー・カーブ
近年、経済学の分野では、社会における経済的な不平等と、親から子、あるいは子から孫へと受け継がれる社会的な地位の移動との関連性が重要な研究テーマとなっています。特に注目されているのが「グレート・ギャツビー・カーブ」と呼ばれる概念です。この「グレート・ギャツビー・カーブ」は、横軸に経済的な不平等さを、縦軸に世代間での社会的な地位の移動の度合いをとったグラフで表されます。そして、経済的に不平等な社会ほど、世代間での社会的な地位の移動が少なくなるという傾向を示しています。つまり、経済的に豊かな家庭に生まれた子供は、経済的に恵まれない家庭に生まれた子供に比べて、高い社会的地位を得やすく、逆に、経済的に恵まれない家庭に生まれた子供は、社会的地位を向上させることが難しい状況を示唆しているのです。この「グレート・ギャツビー・カーブ」は、社会における機会均等の重要性を改めて認識させてくれると同時に、格差の固定化が社会全体の活力を低下させる可能性を示唆しています。人々が、自身の努力や才能によって社会的地位を向上させることができるという希望を持てない社会は、経済成長や社会の発展を阻害する可能性も孕んでいると言えるでしょう。この問題に対しては、教育機会の均等化や、貧困家庭への経済的支援など、様々な政策が考えられます。重要なのは、社会全体でこの問題を共有し、将来の世代がより良い社会を築けるように、共に考え、行動していくことです。
