その他 ユーロ不安と揶揄された『地中海クラブ』
青い海と白い砂浜のリゾート地を思い浮かべる人も多い「地中海クラブ」。フランスで生まれたこの企業は、確かに世界的に有名なリゾート企業です。しかし近年、経済ニュースの世界で「地中海クラブ」という言葉は、全く異なる意味で使われるようになりました。それは、ユーロ圏の経済不安を象徴する言葉としての「地中海クラブ」です。一体なぜリゾート企業が、経済用語として使われるようになったのでしょうか?その背景には、ユーロ圏が抱える経済格差の問題があります。ユーロ圏は単一通貨ユーロを使用していますが、加盟国間には経済力や財政状況に大きな差があります。その中でも経済的に豊かな国は、財政規律が緩く、経済成長が比較的低い国を支える構図が出来上がってしまいました。そして皮肉なことに、「地中海クラブ」というリゾート企業が、この構図を象徴する存在となってしまったのです。温暖な気候と美しい景色を持つ南欧諸国には、バカンスを楽しむために多くの観光客が訪れます。しかし、これらの国々は経済成長が遅れがちで、財政状況も厳しい国が多いという特徴があります。つまり、「地中海クラブ」が展開するリゾート地のように、魅力的な観光資源を持ちながらも経済的に苦境に立たされている国々を揶揄する言葉として、「地中海クラブ」が使われるようになったのです。
