ルール BRRD: 欧州銀行同盟の要
2010年代初頭、世界経済を震撼させた欧州債務危機。ギリシャを始めとする一部の国々で財政状況が悪化し、その影響は domino 倒しのようにヨーロッパ全体に広がりました。金融機関が保有する国債の価値は暴落し、金融システム不安が世界を覆いました。この苦い経験から、欧州連合(EU)は二度とこのような危機を繰り返さないために、金融システムの安定化を図る抜本的な改革、銀行同盟の構築に着手しました。銀行同盟とは、簡単に言えば、銀行の経営破綻を防ぎ、万が一破綻した場合でも、納税者への負担を最小限に抑え、速やかに処理するための仕組みです。そして、この銀行同盟の重要な柱の一つが、BRRD(銀行回復・破綻処理指令)です。BRRDは、銀行が経営危機に陥った場合に備え、予め回復計画や破綻処理計画を策定することを義務付けています。また、銀行の債権者に対しては、損失を負担する可能性があることを明確化し、公的資金の投入による救済に頼らない仕組みを構築しています。
