投資家 金融市場を揺るがす「ロンドンの鯨」:その正体と影響力
金融業界で「ロンドンの鯨」といえば、ある人物を指す言葉として知られています。それは、世界有数の金融機関であるJPモルガン・チェースで、多額の資金運用を一手に担っていたフランス人トレーダー、ブルーノ・イクシル氏のことです。彼は、同行のCIO(チーフ・インベストメント・オフィス)部門の責任者として、約3600億ドルという、想像を絶する規模の資産運用を任されていました。イクシル氏の運用する金額は、あまりにも巨大でした。そのため、彼のわずか数億円規模の取引であっても、世界中の株式市場や債券市場に大きな影響を与え、価格を大きく変動させることが少なくありませんでした。まるで海の王者のごとく、金融市場を揺るがすことから、彼は「ロンドンの鯨」と畏怖の念を込めて呼ばれるようになったのです。「ロンドンの鯨」は、その後、金融市場において、一人のトレーダーが持つ影響力の大きさと、その危険性を象徴する言葉として、広く知られるようになりました。
