組織 EC:統合へ向かうヨーロッパ
「EC」という言葉を耳にしたことはありますか?これは、ヨーロッパ統合という壮大な目標に向けて設立された、三つの共同体をまとめて指す言葉です。 では、具体的にどのような共同体だったのでしょうか?まず、1952年に設立されたのが「欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)」です。当時のヨーロッパでは、石炭と鉄鋼は戦争に欠かせない資源でした。そこで、これらの資源を共同で管理することで、再び戦争が起きないようにするという願いが込められていました。次に、1958年に設立されたのが「欧州経済共同体(EEC)」です。これは、加盟国間でモノやサービス、人の移動を自由化し、経済的な結びつきを強めることを目的としていました。戦争で疲弊した経済を復興させ、人々の生活を向上させることが期待されました。同じく1958年には、「欧州原子力共同体(EAEC, Euratom)」も設立されました。これは、原子力の平和利用を促進し、エネルギー源を確保することを目的としていました。未来のエネルギー問題解決に向けて、協力体制を築こうという狙いがありました。このように、三つの共同体はそれぞれ異なる目的や設立の背景を持っていましたが、共通していたのは、二度と戦争を起こさないという強い意志と、平和で豊かなヨーロッパを築きたいという願いでした。そして、これらの共同体が礎となり、後のヨーロッパ連合(EU)へと発展していくことになります。
