その他 企業の社会的責任:グローバル・コンパクトとは
世界中で人やモノ、情報が行き交うグローバル化が急速に進むにつれて、企業は国境を越えて事業を展開し、大きな影響力を持つようになりました。経済発展の原動力として重要な役割を担う一方で、利益を優先するあまり、環境問題や人権侵害といった社会問題を引き起こすケースも少なくありません。 こうした状況を改善し、持続可能な社会を実現するために、1999年の世界経済フォーラムにおいて、当時の国際連合事務総長であるアナン氏が提唱したのが「グローバル・コンパクト」です。これは、企業に対して、人権の尊重、環境保護、腐敗防止といった普遍的な価値観に基づいた事業活動を促すための国際的な枠組みです。具体的には、国際連合が定めた「人権」「労働」「環境」「腐敗防止」の4分野における10の原則を提示し、企業がこれらの原則を支持し、実践していくことを求めています。「グローバル・コンパクト」は、法的拘束力を持たない自主的な取り組みではありますが、世界中の企業、労働団体、市民社会、政府などが連携して、より良い社会を築くための重要な枠組みとして機能しています。
