金融政策 住宅ローン市場の要 ~FNMAとは?~
1929年から始まった世界恐慌は、世界中を巻き込む未曾有の経済危機となりました。各国経済は大きな傷跡を残し、アメリカも例外ではありませんでした。とりわけ、住宅市場は壊滅的な打撃を受けました。銀行は貸し出しに極めて慎重になり、人々は住宅ローンを組んで家を購入することさえ、また、家を建てて将来の夢を実現することも困難になってしまったのです。夢や希望を失いかけていた時代、1938年に政府はFNMA(連邦住宅抵当公庫)を設立します。これは、まさに暗闇の中の一筋の光となる出来事でした。FNMAは、銀行から住宅ローン債権を買い取り、市場に資金を供給することで住宅ローンの金利を安定させました。この取り組みによって、人々は再び家を持てるようになり、住宅市場は徐々に活気を取り戻していきました。世界恐慌という未曾有の危機から立ち上がり、人々に住まいと希望を与えたFNMAは、まさに世界恐慌後の救世主と呼ぶにふさわしい存在と言えるでしょう。
