組織 証券取引の安定化を支えるJSCCとは
- 日本証券クリアリング機構設立の背景日本証券クリアリング機構(JSCC)は、日本の証券取引において、投資家保護と市場の安定化を図ることを目的として設立された機関です。2003年より以前は、東京証券取引所や大阪証券取引所など、各証券取引所がそれぞれ独自の清算機関を有し、清算業務を行っていました。しかし、国際的な証券取引の増加や金融商品の多様化に伴い、従来の分散型システムでは、リスク管理や業務効率の面で課題が顕在化してきました。具体的には、証券会社が複数の取引所で取引を行う場合、それぞれの取引所に担保を預け入れる必要があり、資金効率が悪化するという問題がありました。また、各取引所が個別に清算業務を行うため、市場全体のリスクを把握することが難しく、万が一、証券会社が破綻した場合、その影響が市場全体に波及する可能性もありました。そこで、証券市場全体の安全性と効率性を向上させるため、関係機関が協力し、2003年1月にJSCCが設立されました。JSCCは、それまで各取引所が個別に担っていた清算業務を一括して担う中央清算機関として、市場参加者にとってより安全で効率的な取引環境の構築を目指しています。
