ルール 金融機関を守る仕組み: TLACとは?
- TLACの概要TLACとは、「総損失吸収力」を意味する言葉で、金融機関が万が一経営危機に陥った場合でも、公的資金の注入に頼ることなく、自力で経営を立て直せるようにするための仕組みです。世界規模で金融危機が起きることを防ぐために、国際的な金融規制の枠組みとして、金融安定理事会(FSB)が導入を決定しました。TLACの仕組みは、金融機関が発行する債券や株式などの資本の一部をあらかじめ定められた比率で保有することを義務付けるものです。金融機関が経営危機に陥った場合には、これらの資本が損失を吸収することで、金融システム全体への影響を最小限に抑えることができます。TLACの導入は、金融機関にとって、より安全な経営を求められることを意味します。自己資本を増強するなど、経営の健全性を高める努力が求められます。一方で、金融システム全体の安定性が高まることで、預金者や投資家など、金融機関を利用する人々にとっても、より安心して金融サービスを利用できるようになることが期待されます。
